「人生がときめく片づけの魔法」を読みました。なかなか説得力がありました。
ということで,唐突にラボにあった蔵書の断捨離を行いました。自分の体重ぐらいはバッサリと処分しました。上記の本で共感したのは,「モノには捨てる順序が存在している」という部分です。まず初級編として衣類があります。次に書籍です。衣類・書籍は,捨てる難易度が低い部類に入ります。一方,難易度が高いものとして,思い出の写真集とかがあります。
この本で面白いと思ったのは,例えば本を捨てる場合,「自分がときめかない本」はバッサリと捨ててしまうことなのです。気に入った本だけが,純粋に本棚に残ることになります。僕もそうなりたいので,自分の書棚から全部の本を引きずりだして,一冊一冊,「ときめき的に」対峙していきます。そんなに好きな本もないので,半以上は処分することになります。これで本棚がスッキリしました。捨てるのに困るのは,値段が高い本です。もっと困るのは,高いけど,そんなに読んでいない本です。しかし,「高いからいつか,しっかり読まないと」みたいな本も捨てることにしました。お金を払ったあげく,本から変なプレッシャーをかけられても困るので,自分とは合わなかったのでしょう。人間でも本でも,あわないなと思ったら,そこで一線を引くべきなのです。
ちなみにラボの本棚には,専門書だけではなく自分の好きなマンガ,小説,ブラジリアン柔術の解説書などもまとめておいてあります。いざひっくり返してみると,ここ数年,忘れていた本たちが,たくさん出てきました。そういった本も全部捨てました。残った本は,ここ10年ぐらいのなかで,自分的にベストなのだと思います。
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断捨離した本棚は自分の好きな本しかないので,大抵の本の場所をつかむことが可能です。要するに自分を取り囲んでいる空間の認識がよりクリアになるのです。「自分とモノ」との境界線をはっきりさせる。そこが本書の狙いだと思います。取り囲んでいる空間の認識能力を上げていくのが,古代から伝わる「風水」です。「気の流れ」を良くするというのは,すなわち「空間の認識能力を上げる」ことだと思います。ということで「人生がときめく片づけの魔法」は,直球勝負で好感がもてました。