2013-08-03

パラオ

 娘がサカナと一緒に泳ぎたい! というので,パラオで夏季休暇を過ごしました。

夕日がとても綺麗でした。

第一次大戦後のパリ講和会議によって,パラオは日本の委任統治領となった時代があります。やがてABCD包囲網によって,日本に対する経済制裁が長期化し,1941年8月に石油の輸入が完全に途絶えます。
 日本は豊富な石油資源をもとめて,南洋の島々(オランダの植民地であった)へ活路を見出そうとします。その結果,間違った選択として,第二次世界大戦がはじまります。南国の楽園にしか見えないパラオも,日本の要衝として激戦地となりました。

 マングローブでおおわれた海岸のちかくに,旧日本軍の水上戦闘機をみることができました。海面下にある機体の損傷は激しいのですが,プロペラ部分はいまでも錆びつかず輝いていたのが,印象的でした。

旧日本軍が水上戦闘機の格納庫としていた天然の洞窟

 パラオ滞在中に「海賊とよばれた男」を読破しました。百田尚樹さんの著書です。読み応えがありました。
 「日本が石油の完全禁輸状態に対して,石油資源をいかに確保するのか?」という流れで,第二次世界大戦を俯瞰したドキュメンタリー小説です。また,この本にでてくる主人公は,出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしております。戦後の厳しい制裁のなかで,今度はどのように「平和的に」石油を確保していくのかについて,出光佐三の選択がダイナミックに描かれています。こんな日本人がいたのかと,驚きました。まさに,男のなかの男です。

 さて,話はパラオにもどります。パラオの人たちはとても温厚で,リラックスした休暇をおくることができました。僕は,本を読んで,日記を書き続け,宿題の原稿をこなし,ほとんどインターネットにたよることなく過ごしました。
 娘のほうはプールとシュノーケリング三昧の日々を過ごしました。僕は,毎日,地元のレッドルースターというビールを飲んでいたのですが,帰国した時には,体脂肪が10%から8.6%になっていました。シュノーケルとフィンをつけた娘になかなか追いつけなくて,日々の終わりはいつもグッタリでした。無駄な脂肪も一気におちた休暇となりました。

 あっというまに8月ですが,充電完了です。
 
 さあこれから,また一踏ん張りします!


スコール。だれもいないプールで,ひたすら泳ぎまわる娘。

シュノーケリング!