概要: 今回のコンファレンスのテーマは「感染・炎症・免疫」です。国内外の著名な研究者を招聘し,3泊を共にして,じっくり話し合うのです。ゴードンカンファレンスのような感じですが,ホスピタリティーはこちらのほうが数段上だと思います(学生の寄宿舎に泊まるのも楽しいですが)。僕はオーラルプレゼンで,桑江君はポスターでの発表でした。ボルデテラ属細菌の鉄飢餓における病原性発揮をどう説明するのか? なかなかまとらなくて苦労しましたが,何とかつなげることができたと思います。そしていつも,英語でのプレゼン&ディスカッションは刺激になります。このような発表の機会を与えていただきました,笹川千尋先生に感謝致します。
円卓の会: 内藤コンファレンスの名物?として円卓を囲んでのディスカッションがあります。これはポスターセッションが終わった9時から開始するのです。今日も激しく頑張りましたねみたいな感じで,はじまるのです。
今回は石井研(医薬基盤研究所:アジュバント開発プロジェクト)の先生方,青枝さん,城内さん,小檜山さんと,じっくり話す機会を得ることができました。僕のラボでは,百日咳ワクチンのプロジェクトが進行しています。アジュバントについてまとまった話を聞くことができて,本当にタイムリーでした。研究のほかに青枝さんとは研究者の資質について,じっくりと話をしました。城内さんと小檜山さんは,ジェダイマスターのもとで,日々切磋琢磨している若手研究者です。彼らは,”自分で掴みとった人生”をいきているなあーと,すがすがしい気分になりました。ノーベル賞獲得で日本は華やかになりましたが,これが若手研究者の育成にも,つながってほしいです。そのためにはじっくりと働ける場が必要です。そこまでのデザインを,国と企業がつくり上げる必要があります。
今回は石井研(医薬基盤研究所:アジュバント開発プロジェクト)の先生方,青枝さん,城内さん,小檜山さんと,じっくり話す機会を得ることができました。僕のラボでは,百日咳ワクチンのプロジェクトが進行しています。アジュバントについてまとまった話を聞くことができて,本当にタイムリーでした。研究のほかに青枝さんとは研究者の資質について,じっくりと話をしました。城内さんと小檜山さんは,ジェダイマスターのもとで,日々切磋琢磨している若手研究者です。彼らは,”自分で掴みとった人生”をいきているなあーと,すがすがしい気分になりました。ノーベル賞獲得で日本は華やかになりましたが,これが若手研究者の育成にも,つながってほしいです。そのためにはじっくりと働ける場が必要です。そこまでのデザインを,国と企業がつくり上げる必要があります。
ジェダイマスターとの出会い: 石井健先生と親しくなったのは,2005年の第18回内藤コンファレンスでした。そのときからジェダイマスターはワクチンを指向されていたのですが,今のような大きな潮流ではありませんでした。アジュバント関連の研究がマイノリティーだった当初,石井先生は強烈な信念&執念をもって,「アジュバントの再定義と開発」を行なってきました。先生の羽ばたきが,大きなトルネードを創り出した,と言っても過言ではないでしょう。
円卓の会メンバー: あと円卓の会で親しくなったのは,清野研の倉島さん(剛柔流空手のイケメンファイターです),インドで長らくコレラの研究をされてきた感染研の妹尾さん(今はディフィシル菌の研究をされていて,雰囲気が聖にいさんのジーザスのほうに少し似ています),分生研の岡崎さん(英語での質問がするどかったです),岡山大学・病態機構の伊藤さん(病理&浸潤細胞のお話,ありがとうございました),関西医科大学の大谷先生(小安研時代からお世話になっております。ご結婚おめでとう!),東京都医学総合研究所の藤井さん(ウイルス感染プロジェクト),感染研の鈴木さん(感染病理部第二室)とも,知り合いになりました。あと,みむみむ先生こと三室仁美先生(医科研感染症国際研究センター)。
今回は病理の先生方とお会いする機会に恵まれまして,「病理もしっかりやれ」ということなのでしょうね。事実,ボルデテラ属細菌の感染過程で突き止めなければならないことは,たくさんあるのです。
邂逅: このコンファレンスでは,カナダの留学時代(1995 - 1999, UBC)に知り合ったJohn (実は吉森保先生とも親交があり,世界は狭いと感じます)と再会を果たし,永松環奈さん(元ポスドクでBopNでJEMを出した)の留学先のボスであるHultgren博士とも久々にお会いしました。永松さんは,あわじしま感染症・免疫フォーラムのBBQパーティーで,その時の招聘演者だったHultgren博士に「あなたのラボにいきたい」といって速攻で商談?が成立した猛者です。Hultgren博士と再会できたことに感謝です。また,ワクチンの大家Rino Rappuoli博士には,百日咳ワクチンのお話を伺うことができました。日本の百日咳ワクチンがどのように作製(予研,現 感染研の佐藤先生が大きく貢献しています)されたのか,そして海外に与えたインパクトの大きさなども伺うことができました。
雑感: 僕の方は免疫関連の話についてもアップデートしました。僕の免疫学における知識は,ほとんどシロウトのような状態です。そこで羊土社から出版されている「もっとよくわかる!免疫学」を持参しました。この本を見るのではなくノートとして利用するのです。本の余白にアップデート内容を書き込んでいきます。このやり方はノートがはじめからカテゴライズ(当たり前ですが)されているので,楽しく理解することができます。しかも自分なりの専門書にバージョンアップしていくのですよ。学生さんも如何ですか。
今回は病理の先生方とお会いする機会に恵まれまして,「病理もしっかりやれ」ということなのでしょうね。事実,ボルデテラ属細菌の感染過程で突き止めなければならないことは,たくさんあるのです。
邂逅: このコンファレンスでは,カナダの留学時代(1995 - 1999, UBC)に知り合ったJohn (実は吉森保先生とも親交があり,世界は狭いと感じます)と再会を果たし,永松環奈さん(元ポスドクでBopNでJEMを出した)の留学先のボスであるHultgren博士とも久々にお会いしました。永松さんは,あわじしま感染症・免疫フォーラムのBBQパーティーで,その時の招聘演者だったHultgren博士に「あなたのラボにいきたい」といって速攻で商談?が成立した猛者です。Hultgren博士と再会できたことに感謝です。また,ワクチンの大家Rino Rappuoli博士には,百日咳ワクチンのお話を伺うことができました。日本の百日咳ワクチンがどのように作製(予研,現 感染研の佐藤先生が大きく貢献しています)されたのか,そして海外に与えたインパクトの大きさなども伺うことができました。
雑感: 僕の方は免疫関連の話についてもアップデートしました。僕の免疫学における知識は,ほとんどシロウトのような状態です。そこで羊土社から出版されている「もっとよくわかる!免疫学」を持参しました。この本を見るのではなくノートとして利用するのです。本の余白にアップデート内容を書き込んでいきます。このやり方はノートがはじめからカテゴライズ(当たり前ですが)されているので,楽しく理解することができます。しかも自分なりの専門書にバージョンアップしていくのですよ。学生さんも如何ですか。
サプライズ: 最後にポスター賞の発表がありました。副賞として研究助成金が授与されます。10名の方に授与されるのですが,なんと,桑江講師のポスターがそのなかに選ばれました。おめでとうございます!
まとめ: 一番感じたのは日本の若手研究者もすごく頑張っているということです。しかも,素直でさわやかなイケメン率が高いのです。研究者イコール野暮ったいというのは完全に過去の話です。今回は,女性研究者の出席が若干低かったので,どんどん参加して英語で積極的にディスカッションして欲しいですね。
ということで,次は分子生物学会(福岡大会・阿形先生)のワークショップでお会い致しましょう。事務局にワークショップタイトルを送ったので,ここで公表します↓
Infection Biology:
Towards comprehensive understanding of host-microbe interactions
12月12日午後のワークショップを確認してくださいね。こちらは北海道大学遺伝子病制御研究所のさわやかな高岡先生と一緒にオーガナイズ致します。
これからもどこかの学会会場で,お会い致しましょう!
小檜山さん,僕,岡崎さん,城内さん |
上記の3人プラス右側が妹尾さん。 |