心地よい疲れのなかで,堀口先生と桑江君とともに,吉森研に向かいました。吉森先生はオートファジー研究の大家です。あと,アヒルと言えば,吉森先生なのです。居心地の良い教授室で,テキーラのアネホを頂いてから,4人で大阪の街に繰り出しました。
中華料理を摘んだあと,堀口先生が予約しておいた「よしむら」に向かいました。そこには,おいしい日本酒と肴が並んでいました。刺身や焼き魚も完璧でした。そしてこのお店は,阪大微研のオーバルオフィスとしても,機能しているようです。この風通しの良さが,微研の良さだと思います。
おいしいお酒とお食事をたらふく頂きました。そして,吉森先生が〆にセメダイン臭のするお酒を注文しました。「セメ臭のするお酒をあえてだす酒蔵」と「そんなお酒を好むお客のポピュレーションの低さ」,この辺のベクトルがなかなか噛み合わずに,セメ臭のするお酒を出してくれるお店は,おそらく少ないでしょう。「よしむら」さんはおおらかで,そのへんのディープな領域までもカバーしてくれています。こういった匂いは,クセになる可能性があるかも。そして,吉森先生のマニアックな一面を,また垣間見たのでした。
ほろ酔気分でタクシーに乗って,桑江君と一緒に「良かった!」と連発して,梅田のホテルに向かいました。堀口先生とは20年以上の付き合いになります。旧北里研究所の先輩でもあります。僕は当時,酵母の転写系の研究からバクテリアに鞍替えしたばかりで,右も左もわかりませんでした。そんなときに堀口先生と出会い,「バクテリアのことを知っているすごいヒトだ!」と感動したのです。そして「このヒトについて行けば何とかなる」という直感のようなもので,しつこく付きまとっていたのです。しかし,安堵したのもつかの間で,堀口先生は阪大微研に移籍してしまうのでした。改めて考えるとすごく不思議な縁だと思います。
研究の世界にどっぷり浸かるのなら,人と人との繋がりも,大切にしたいですね。
「人」: インパクトのある名前は,匂いにもインパクトがありました! |