僕は12年前に独立して,ラボを運営してきました。
ラボの立ち上げのころからの慣例として,週に1度のミーティングを行い,情報の共有を行なってきました。このような会合をもつことは良いことだし,これからも続けるつもりです。
少ない人数で,よくここまでこれたなと思います。スタッフに感謝です。しかし,最近になって,気がついたのです。僕は,ラボを効率的に運営しようと考えるあまりに,現スタッフ数なら,これこれができるということに,いつの間にか焦点があってしまったのです。
しかし,スタッフ数や研究室の規模で,ラボのプロジェクトをきめてしまうのは,やめようと思いました。プロジェクトの洗い出しを行い,本当にやりたい研究に集中する。そのためには,どれぐらいのスタッフ数が必要なのか,どの程度のグラントが必要なのか? そこに焦点を当てて具現化していこうと決めたのです。
うまく立ち回ろうとするあまりに,僕の視線は下向きになっていたのです。下を向けば底がありますからストレスがたまります。しかし上を向けば,そこには無限の宇宙が広がっていますから(笑),キリがない=ストレスフリーの世界なのです。誰かにきめられた枠のなかで仕事をするのではなく,自分のやりたいことを達成するためには,どれぐらいの枠が必要なのか,自分で設定すれば,ストレスから開放されることになります。
PI (研究主宰者) は,業績あってなんぼの世界です。しかし,業績や運営に焦点があった時点で「死に体」だと思います。やりたいことに焦点をあわせる。そこに焦点があえば,足りないものは何かがわかるはずです。まあ,自分に言い聞かせてるのですけど。。。
奥戸隠です。ここで雷にうたれ,上記のような境地に達しました(ウソです)。 |