複数の業者から見積を取る事を相見積(あいみつもり)と呼ぶ。私が属している大学は,10万円以上の物品を購入する場合,相見積をとる必要があった。これがすごく面倒だった。
物品購入申請書に,抗体とか制限酵素とか,ちょろっと書いたら,
相見積を取らなければならないのだ!
日々,この相見積のために,どれだけアホらしい時間を費やしていたことか。この大学に入った当初は,「10万円で相見積は,ありえない! ウソでしょ」と,色々なところをつつき回し,何とか改善してほしいと騒ぎ立てたが,大学の経理システムを変えるのは大変なのでと,一方的な展開で終わっていた。しかーし,ついに相見積の上限が20万円になった! 微々たる前進であるが,雑用はすごく減ることになる。もちろん相見積は,大型機器を購入する場合などには重要であろう。しかし,日々の消耗品で相見積を取るのに費やされる時間もハンパじゃなかった。
だから20万円の上限アップは本当に嬉しい。
ここまでくるのに,どれだけの事務官に嫌われてきたことか。事務を敵にまわしてはいけない。金の近くにいる人間を怒らしてはならない。これは一般社会の常識だ。まあでも10万円で相見積を取るような大学では,研究のスケールも小さくなってしまう。俺も常識を持ち合わせている方だ。だから,ずっと噛みついてきた。まあでも,こうやって最後には,なんとか折り合いをつけることができた。事務の皆さんありがとう。特に研究支援センターの皆様,ありがとうございました。本当にお互いよく戦いました。事務は事務としてのプロ意識があったし,俺的には,研究にここまで必要か?という規則には,シンプルに怒りをぶつけてきた。大人げないが,大人げなくていいもんねと,開き直った40歳後半の人生である。
追伸: 堀口先生,似顔絵ありがとうございます。似てるけど,実物はもっとダンディーで温厚な感じです!
いや,やっぱ似てるかな(笑)