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2010-12-19

ハーバードの人生を変える授業

という本を買った。ハーバードだからすごいことになっているだろうと思い,期待して買ったら,最初のチャプターが「感謝する」であった。あまりにも当たり前のことなので拍子抜けしたが,実はこの本にぞっこんである。

ほとんどの研究者は具体的に書き出して,論文の骨子を練るはずだ。あるいは,研究の短期,中長期目標を書き出して,タイムスケジュールにそって研究を進めているはずだ。

しかし,いざ自分のことになると,何人の研究者が自分という対象に向かって具体的なことを書いているのであろうか。ようするに自分をさらけだして,自分なりに問題提起をして,自己解決をはかるという訓練をどれだけの人間がしているであろうか。僕の場合,自分について具体的に何かを書くということは,何か恥ずかしい感じして(他人に見せることなく捨ててしまうようなものでも),これまではしてこなかった。だから,自分について書き出していく「ハーバードの人生を変える授業」はとても参考になった。

手で書くというのは,不思議な行為である。例えば「困難から学ぶ」というセクションでは,これまで辛かったことをせきららに書き出していくわけ。最初は外的要因に関する愚痴ばかりが,ばーっとオンパレードしていく。もう,これでもか,これでもかってぐらいの愚痴の連発(笑)。しかし書きなぐっていくうちに,不思議と自分というものが見えてくるのですね。書き出してみたら自分の辛かったことって,実は小さな出来事ではなかったのか? そう思えてくるのである。愚痴なんかA4サイズの1/3も書けないから,やってみてちょ。

ここからは僕の私的解釈

書き出してしまえば紙片の1/3にも満たない辛かった感情が,バグとなって負のループを作っていたのですね。そのバグを目の前にさらけだすと「何だ,たいしたことないじゃん」となるわけ。ストレスとなっている感情<バグ>は,脳の外にきちんと出して,目の前で検証しないと「バグをバグとして認識できない」のです。たぶん。。。「ハーバードの人生を変える授業」はシンプルなメソッドで,脳内のバグをとるという素敵なテキストです。

年の瀬にぜひどうぞ。

追記: 他のポスドクから,「そんな本を読む時間があったら,僕は論文を読む」と留学時代に言われたことがあります。でも,いかに生きていくかについては論文には答えが書いてありません。少なくとも我々の論文では,人生についてのディスカッションがありません。そのためには色々な本をたくさん読んで,たくさん感じること,自己解釈をつけていくことが重要だと思います。読解力をつけることは,そのまま英語論文の読解力にも繋がります。

2010-08-15

意識のありよう

本日は北里大学正門前から清正公通りを抜けて、医科研、プラチナ通りを回って大学に戻るコースを新規開拓しました。2周回って約6キロの距離で、コンディショニングにほどよいメニューです。
普段は総合格闘技で汗を流しておりますが、実はランニングも楽しくなってきました。それは相手と向き合うものではなく、走っている中心に自分があるからです。五感をフルに使って、呼吸や足の裏を意識して走ることは精神面のメンテナンスに重要だと思いました。
やらなければならない雑事が多過ぎると、ありもしない不安でストレスに晒される事になります。人間の悩みのほとんどは現在ではなく、おこるかどうかわからない未来のことであったり、おこってしまった過去の事であったりします。
過去から学び、未来に対してきちんと向き合えるのが人間の醍醐味だと思うのですが、どうも考えすぎて「現在」にフォーカスがあってないのが、現代人の特徴かも知れませんね。
ということでランニング中は、呼吸、姿勢、目線、足の裏、膝の状態などに意識が集中しますから、あれこれ思い煩っている自分が、「現在」の自分に戻ってくることができるのです。意識があっても、身体がなければ、我々は物理的に行動できませんから、ストレス発散のためにも、「意識を現在に置いておくこと」、そのためのランニングを楽しんでいます。

*****
追記: 東大医科研コースは高低差もあって,心肺機能の強化によいかも。

Google マップ URL: http://maps.google.co.jp/?q=http://share.abvio.com/3bb1/5a30/4c42/a011/Runmeter-Run-20100815-1833.kml
短縮 Google マップ URL: http://j.mp/cz7PBn
スタート: 2010/08/15 18:33:07
ランタイム: 30:43
停止時間 : 0:08
距離 : 5.95 km
平均 : 5:10 /km
最高ペース : 4:00 /km
登り : 37 メートル
カロリー : 387

2010-03-21

青山周辺、源にふれること

本日は、はやめにラボを切り上げ、タクシーで青山のベルコモンズあたりまで移動。
西麻布から青山墓地を抜けてキラー通りに向かう通りは信号が少なく自転車競技に参加していた20代の頃,愛用していた道路である。今日もあんちゃん二人が緩やかな坂道を,高価そうな自転車で登っていた。青山でタクシーを降り,増永眼鏡店にてメガネの定期点検。3つのメガネのうち一つはレンズに傷があり交換。レンズ交換をお願いしたのは老眼鏡である。使用頻度が高いメガネが手元にないのでつらい。コンピュータ作業は困難なので,iPhoneからブログを書いている。メガネのフレームは,全て川崎和男氏のデザインで,愛用して10年以上になる(川崎氏のブログにあるチュッパチャプスの話は興味深い)

眼鏡を預け青山のラコステで,デカワニのポロシャツを買った。大きくなったワニバージョンは,ラルフローレンの影響かなあと思いつつ,オレンジ色をゲット。先日のスパーリングで肘を少しだけ痛めて,試着したポロシャツが脱げなくて,お店のイケメンのおにいさんに手伝ってもらった。やれやれ。渋谷まで移動し,都バスで前線基地に戻る。家族で広尾まで散歩して、「小麦っ娘」でもんじゃ。東京にはお好み焼があるが,大阪にもんじゃはあるのだろうか。。。

最近,激しく思うことは,脳が言語感覚に支配されすぎているということである。だから本来,面白いはずである事象も,言語・理解に変換する過程ですり抜けてしまう感じがする。また,体の動きも言語によって支配されていると思う。スパーリング中の思考停止状態,正確には考えようとして体のコントロールが逆に悪くなるという現象。言語・記憶・理解の呪縛から解放されなければ,研究,柔術においても、その先へは行けないと強く認識。

言語や過去の理解,脳に格納している記憶に依存すると,世の中がつまらなくなる(まあ,そうやってスキップすることで,脳は効率良く動いているのだろうけれど,そこの部分があやしい。まさにマトリックスの世界)。

最近,つまらないと思うのは,自分が思い込んでいる既成事実の仮想世界にどっぷり足を踏み込んでいるからだと思う。

そこから抜け出してリアルな世界で生きて行くことが,今の課題である。

何かを理解しようとして,ここにいるのか?

年を重ねて,老獪になっただけではないのか。

それを突き詰めてみる。

2009-09-12

The 9th Awaji International Forum on Infection and Immunity

The 9th Awaji International Forum on Infection and Immunityが昨日,終わった。
本日,久留島君といっしょに食堂に行くときに,彼が「今回の学会はすごく長く感じました」と言ってきた。俺は「長く感じたの? それは良かったなあ」と彼に返事をした。テレビ番組で島田紳助が,「ヒトはチャレンジし続けないと,月日が流れるのがすごく速く感じるようになる」ようなことを言っていた。脳科学でも,脳の処理能力をあげるために,パターン化された事象は過去の情報を呼び出して,見たような世界を脳内で創り出していることが明らかになっている。ようするに「あなたが見ている世界と,私が見ている世界は,全く違う」のである。パターン化された日常は,過去のパターンのつなぎ合わせで構築可能であるから,リアリティーが欠落しているのでしょうね。逆に自分にとって初めての体験は,記憶にないから,脳がフル活動して,情報処理を行うので,長く感じてしまうのでしょう。

随分脱線したが,彼にとって初めての国際学会で,しかも,細菌,ウイルス,寄生虫の濃い内容のプレゼンが一日中続いたなかで,時間を長く感じられたのは,新しいことを一生懸命理解しようとした証拠であるかもしれない。また,嘉糠研の新澤君や自分と同じ年齢の若い奴らとのディスカッションも大いに参考になったのではないかと思う。

私はと言えば,自然免疫の領域が少しずつ解りかけてきた感覚があった。感染免疫の世界に足を踏み込んだのは,つい2−3年前の出来事。何しろそれ以前は,感染免疫のほうにはタッチしたくないと思っていたぐらいであった。しかし,百日咳の感染を理解するのには,IL-10を介した感染戦略を理解する必要があった。免疫という私にとっては哲学に等しい学問を一つ一つ,自分なりに解体していくことによって,自分が納得できる感染免疫をやれば良いのではないかと思い,自然免疫の世界に足を踏み入れる決断をした。サイトカインも宿主側因子であり,Rhoやアクチンと同じように,捉えればいいと。。。ここまで運んでくれた桑江君,永松さんに感謝しつつ,マニュアルモードで大気圏に突入しつつあります。

まあ,私にとっては長いような短いようなAIFII 2009でありました。

今回の学会で感動したのは,私をさんざん苦しめたスパゲッティー・バグの機能が明らかになったことです。

Segmented Filamentous Bacteria Prevent Colonization of Enteropathogenic Escherichia coli O103 in Rabbits

The Journal of Infectious Diseases 2000;181:1027–1033

留学当時,私はウサギに感染する rabbit EPEC (REPEC)を用いてIII型分泌装置に依存した下痢発症機構の解明を行っていたが,あるウサギはスーパーサイヤ人なみに,このREPEC感染に対して抵抗性を示した。そこでスーパーサイヤ人化したウサギを徹底的に調べてみると,腸管上皮に気持ちの悪い菌がうじゃうじゃいたのである。この菌はSegmented Filamentous Bacteria (SFB)というらしいが,私は単純にスパゲッティー・バグと呼んでいた。この菌が現れると私の実験は,全ておしまい。この菌のために何度,実験を失敗したことか。。。しかもこいつは培養不能で,予めこいつを排除して実験を組むのが非常にやっかいであった。

この菌がいると感染が成立しないというのは,私にとっては受け入れがたく,しかし,REPECのスーパーサイヤ人化とSFBの出現は一致していた。面白い内容であったが,我々は現象論で終わっていた。ファーストオーサーは非常に興味を示したが,私はこれ以上,深追いをしたくはなかった。それで彼女はそのままSFBの研究を続け,私のほうはエフェクター特異的シャペロンの研究に没頭するようになった。

ところが,今回の学会でSFBとTh17の関連が報告され,「私は目から鱗がとれる」ような思いをした。細菌学のアプローチでは解決ができなかった謎が,免疫学的なアプローチで解決されたのである。SFBがいるとTh17を介した感染防御が活性化されることが解ってきたのである。SFBのどのような分子が宿主免疫系の活性化に関わるのか,解決されるべき点が残っているが,SFBは将来,プロバイオティクスの大きな市場を形成することは間違いない。EPEC感染において,SFBが感染防御に関わることを10年ぐらい前に明らかにしていたが,そこには概念はなかった。今は,はっきりとした答えに向かいつつある。

自分にとって,SFBは悪夢であったが,人類に貢献するかもしれないです!

********

あ,あと俣野哲朗先生のところの武内さんに,腕相撲で負けました。武内さんはトビー・マグワイアに似ている甘いマスクの好青年です(映画スパイダーマンの主人公)。ブラジリアン柔術でならしてきた俺が負けるわけはないと思いましたが,あっけなく負けました。菊谷先生のところの安居さんも,自転車でならしている堀口さんも,轟沈しました。。。ということで,40代の研究者には課題が残されたAIFIIでありますが,これからも進化していきたいと思います。

2009-06-13

現実世界と思っている世界は,実はトリップしている

昨日は晴れていた。
屋外で冷えたコーラを飲もうと思ったら,皆,同じような気持ちだったのか,ベンチが空いていない。しょうがないので薬用植物コーナーの地べたに腰をおろして,そのへんに生えていた雑草を眺めながら一休みすることに。
地べたに腰をおろすと,自分がまだ小さかった頃の視点に戻る。ヒメジョンが可愛らしく花を咲かせ,ツツジにはアリたちが密をもとめて,せわしなく行ったり来たりしている。そういったものに,素の状態で入り込んでいくと,視界が超鮮明になり,きちんとまとめていた左脳のはたらきが鈍ってきて,まわりの風景が動き出す。ヒメジョンがリアルカラーで周りの風景から離れて,自分に近づいてくる。

すごく綺麗なありえない世界。
すべての植物,生命のエネルギーが一体となっているようなフレームのない世界。
ずっとここに留まっていたい世界。

「あああ,この世界,忘れていた!」と楽しんでいたら,
「先生,大丈夫ですか?」と呼びかける声が。
(まじで,落ち込んでいると思ったわけ。ああ,でもありがとう。)

その瞬間に脳のマッピング機能が働き出し,花やアリたちは,記憶された情報に置き換えられ,仮想現実を,現実世界と認識する世界に戻ってしまう。RAW画像で脳がすべてを記憶していたらすぐに一杯になるので,JPEGあたりの圧縮画像に変換されのか。普段,現実と思っている世界から,画像処理のないリアルな世界を見せられると,「うわーなんだ,このぶっ飛んだ世界は!」となるわけ。しかし,この瞬間の情報処理されていない世界が本当であり,処理された過去の情報をもとに,自分の都合の良い未来のことを考えてる人間の思考のほうが,過去の情報をもとに未来へ,トリップしていることになります。それはひどく現実的に,個人的に,処理されすぎてしまって,つまらない。

「大事にしている私の取り囲んでいる世界」の垣根をとっぱらうと,リアルな世界がそこにある。

うまくいえないので,こちらをどうぞ。脳科学者が自分の脳が壊れていく過程で何を体験したのか,そして再生の過程で何をつかんでいったのか,素晴らしいプレゼンです。これからの人間が生きていくヒントがここにあると思います。


ジル・ボルト・テイラーのパワフルな洞察の発作

2008-11-30

それぞれの生きる道は



それぞれの生きる道は
天によって完璧に決められていて
それでいて完全に自由だ

根っこのところを天に預けている限りは

「バガボンド29巻 沢庵和尚の言葉」

******

細菌学会理事会のあと,堀口さんと田町で飲んで,別れて,本屋へ向かった。
バガボンド29巻を買って,自宅に戻り読んだ。
そしたら,すごい言葉が。。。

魂のinvincibleについて,うなずける言葉ですね。
肉体の強さ,外面に現れる猛々しい強さ,
しかし,本当の強さとは,我にとらわれない魂の強さだと思います。

私が目指しているものも,そこなのです。
完全に自由な魂の無敵性,
目指すものはそこにあります。

総合格闘技でも相手が強い!と思ったとたん,
相手は大きくなります。
自分が強くなったときには,相手は等身大になります。

しかし,自分の心がまわりにとらわれること無く,
完全に自由であったのなら,このようなことは起こりません。
研究においても然りです。

2008-10-08

地球の自転,速くなっている!

先週金曜日から書いていた総説がやっと終わった。

最近,15時間ぐらいしか1日がない,と思いませんか。
普通は24時間ですよね。でも,そうでもないと思うのです。

先日も,今日は木曜日だと思ったら,

「何言ってるの朝から,もうっ,今日は金曜日に決まっているでしょ!」

と妻に言われ,カレンダーでは心もとないので

(こっち的には圧倒 的に木曜日なので),
iCalを起動し,「あ,ホントだ,今日は金曜日だ」と納得。。。
木曜か金曜日かで,その日の流れが違うので,当たり前ですが,
朝から調子が狂いました。

ということで時間が速く流れ,テレビも全然見れないし,
私の時間,どうしたんでしょう。


総合格闘技のみんな,僕は地球の自転のせいで練習に行けません (笑)。
絶対,地球の自転が速くなってます。
何しろあっという間だもん。

ということで,総説も早めに仕上げました。

本日,総説のレファレンスつけようとしたら,あれ,
エンドノート(リファレンスの作成ソフト)が起動しない。
せっかく買ったワードの最新版,捨てて(遅杉,落ち杉なので),
すごい昔のワード入れたので,その時におかしくなったらしい。
エンドノートは最新版を先日買ったと思ったら,
このコバンザメソフト

(ワードのヴァージョンアップにあわせてせこくヴァージョンアップするので)
は,なんとX2というもっと最新版が出ていた。
マイナーヴァージョンアップだろ。それをX2とは,小賢しい。
じゃあ使うなと言われたらとっても困るので,

文句はこのへんで終わりにします。

作図のほうは,ようやくイラストレーターに慣れてきました。

(Canvasは最悪に落ち杉なので,イラストレーターに転向です!)
矢印とかのメニュー,何でこんなところにあるの? って驚きますが,
ヘルプで検索すると自動的にメニューの箇所があらわれるので,
これは便利です。

あと,色の配置,使い勝手,素人モードがあれば良いのになあ。

ついでに「III型分泌装置の概略図,適当に作図しておいて」
というコマンドあったら良いですね。

そんな機能はないので,

こっちの脳をアクセラレートするしかないんですね。

ということで,本日は,やるだけやった。
ミニストップでチューハイ買ってナイトキャップがわりにします。
それでは。



2008-09-30

無意味

大学基準協会に提出する草稿の担当部分がやっと終了しました。これからも何度も訂正を重ね,全体を仕上げていきます。研究とは無関係ですが,大学からお給料を頂いている以上,大学人としての仕事はきちんとしなければいけません。

まあ,研究からは離れていますが,無意味なようで大学の歯車としての使命は果たさなければなりません。

******

10年以上も前の話。
ボルチモアのメリーランド大学に短期研修に行った時の思い出。
受け入れ先の手違いで研究者登録がされていませんでした。
IDが発行されるまでには,しばらく時間がかかるとのこと。

受け入れ先の先生が出した結論は,ボランティアの掃除人になれ,と。
そうすれば研究エリアに入ることができるのです。

ボランティアの掃除人は,ほとんどがリタイアしたじいさんやばあさんで,

バイト代の代わりにミールクーポンが渡されます。

それでお昼が食べ放題(4品ぐらいしかないのですぐに飽きましたが)。

しかし,ボランティアになるのでも,きちんと試験がありました。
用務員室みたいなところでつまらないビデオを見せられて,
それをもとに筆記試験。

試験にパスするとボランティアの赤いジャケットが渡されました。
ちょっとうれしかった。

それを着て掃除。
掃除が終わってから,やっと研究。
IDが発行されるまで,赤いジャケットのお世話になりました。

しかも,じいさん,ばあさんには,
「(ボランティアではなく)何できちんと定職につかないのだ,

おまえは!」みたいなことを言われ,

めんどくさいのでシカト。
ていうか掃除してからきちんと働くの,こっちは。

まあしかし,そういった経験を経て論文に繋がった部分もあるので,

諦めないことですね。まあ無意味ではなかった。

無意味と思えることも時が経てば,無意味でなくなる時がある。
それならば,遠い未来に,良い未来につながる

期待感は大切かもしれない。

ボルチモアでは実験もうまくいかなかったのでグレていたわけ。
プールバーで,ビリヤードしていたときに,
ただならぬ雰囲気の紳士が一緒にまぜてくれと言ってきた。

彼が帰った後,バーでたむろしていた人間が
「あいつはすごい奴なんだ」という。
「何しろ数年も捕虜生活を送っていたのだからな」と。
しかも何かの事件に巻き込まれてらしい。
この紳士は地元ではちょっとした有名人であった。

まあ,そんとき,俺は何てスケールの小さなことで,
いじいじしているのかと,思いましたよ。

一見,無意味に思えることも,

そうでないことも綿々と連なって,
ここにいることができるわけ。


しかし,それは本人にしか判らない。


感謝です。


2008-07-22

くらい

今週,来週は,忙しい予感がします。

こんなときに気分がとっても暗いのです。
気分がなんとなく暗いというのは,
理由がわかれば苦労はしませんが,
たんに闇雲に暗いときがあります。

空はこんなにも晴れているのに。。。

そんなこんなで夜も遅くなったので,
大学のシャワーでひと汗かいてから,
コロッセウムのプログラムでも
編集するかということで,
重い足を引きずりながらシャワールームへ。

頭を洗っていたら,
俺の頭のエネルギーフィールドのまわりを取り囲む
べっとりとした半透明な黒い膜のようなものが
意識できたのです。

「ああぁぁこれかぁ,朝から胸くそ悪かった正体は」

ということで頭にのっかていた,黒いクラゲを
手でばさばさと払いました。

そして水に流しました。

そしたら激しく気分が晴れました。
きっといろいろ忙しくて,

エネルギーが塞がれていたのでしょう。

ということで,今はチューハイを飲んで,
キムチを食べて,平和な気持ちで明日に備えています。

今回のこのアフォーなブログの結論として,
気分が滅入ったらシャワーです!

2008-07-21

素

あれ,昨日は大学,冷房効いていたのに,本日はoff。
エコで
すかあ。

しかし29℃。まだまだ序の口。可愛いほうです。
北里研究所時代,平日の冷房中にも関わらず,33℃を記録したことがありました。
こうなると長時間,意識を集中して研究を続けることが困難なわけ。
そういう過酷な環境で,随分,体力的には伸びたと思う。
文書を書いていると,机の上がすぐに汗で濡れる。
机の上にタオルをおいて,実験ノート書いたりしていたなあ。

******

また,ブラジリアン柔術でお世話になっている小野瀬先生のジムは,
いつも窓を閉め切っていてジムに入った途端,むわーんと湯気が
まとわりつく異様系のジムです。それに酸素が薄い(笑)。
出稽古の当初は蒸し風呂のような環境で完全にアウトでした。
でも人間は適応していくもので,だんだんと慣れてくる。

蒸し暑い中,頭がぼうっとしているなかで,次の動きを考える。
あ,このジムは体力ではなく脳力を最大限に活かせるよう,
蒸し風呂状態で乱取りしているのかと,納得。

がぁーっとガムシャラに研究するのは簡単ですが,
自分の理論を突き詰めてから,あ,もういいや,と脳が拒絶した時点から,

さらに脳に追い込みをかけて考えることは,重要なことだと思います。
(嘉糠さんのブログでも,同じようなことが書かれています)

脳力は目に見えないことはなく,

「あ,こいつ,ここで自分から逃げているなあ」

というのは,誰もが感じることができる能力だと思います。
まあ,そういう信号は本人自ら,自己防衛のために出していて,

もう充分考え抜いたからいいやと,自己弁護してしまう。

そうなると,シグナルとして外に出てしまう。
また,まわりもその信号をキャッチしてしまい,
自己防衛した本人は,益々意固地になって,

負のループが完成してしまう。

自分においても,そういうことがあるわけで,
時間がかかっても良いから最後まで考え抜きたいと思います。

******

最後まで考え抜けば自分は何をしたいのか,「素」の部分が見えてきます。
「素」の部分で,研究の根幹が成り立っていれば,きっとそれはブレないはずです。

まあ俺の最大の目標は,

「素で自分とも,他人とも向き合うこと」

です。

これができたら,何も恐れるものはないのですが。。。
あづいので,話題はどんどんそれていきましたが,
俺なりの最近の焦点に辿り着いたので,勘弁して下さい(笑)。

ようするに,

「素」の部分で行動すれば,生き方はもっとシンプルになる,と。。。

2008-02-05

総合格闘脳

最近,連敗続き。これではいかんなと,技の連携を脳内でリアルにイメージ。そうすると関節技とか,絞め技とか,足の運びとか,脳内でイメージされる場所が,微妙にずれていることが判明。しかも,イメージとしてそれらの繋がりがぼやっとしている。ということで,総合格闘の技を脳内でイメージしつつ,一つのフォルダーに入れて,脳のなかで技がでやすい,想起しやすい場所へマッピングの再編成を行いました。これまでスパーリング中は脳全体でこれらの技が無秩序にぼんやりと繰り出されていました。そうすると,すぐに脳はオーバーヒートを起こします。指定したフォルダーに全部の技が入っていれば,伝導速度も速くなります。また,脳の平面で格闘せずに「自分の格闘を一段上のところから,俯瞰的に視る」ということを心がけるようにしました。

*****

感想としては,本日のスパーリングはかなり冷静に戦えたと思います。私の場合,怪力系と対戦すると,こっちも力で対抗しようして結果的に居着いてしまうのですが,今日の動きは良かったです。まあ,まぐれということもありますので,よくよく吟味しなければなりませんが,技の場所が分散しておりませんので,脳のグルコース消費量は増えない,結果的に適正な判断が持続して,できたと思います。

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研究に関しては,自分のコンピューターのハードディスクがミラーリングしているような感じを脳に作っていますので,普段でもマッピングの強化はできていると思いますが,何でこれを格闘技に応用しなかったのか? この辺がまだまだ生きていく上での改善点です。また,脳機能学者の苫米地英人さんの本には,脳の活用方法について,もっともっと深いことが書いてありますので,自分の脳がどのような思考形態を取っているのか考えてみるのも面白いことだと思います。

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調子が悪い時は相手の体が大きく見え,調子の良い時は原寸大にきちんと見えます。研究においても不安な時,自信がない時は,小さな実験でも億劫に感じるときがあります。ということで常にリアリティーをもって研究対象を感じることは,重要だと思うのです。様々な実験を予め脳内で行うことで,自分が何処に行き着きたいのか,強化することになります。また,研究に関する思考が自分の脳のどこから湧いてくるのか,分散されていないか確認することは,不安の解消になるかもしれません。まあ私の場合,研究の方向性で,ものすごい不安に襲われ,不眠症になったり,動悸で目が覚めたりと,このままではだめになってしまうと思い,総合格闘のジムに入ったという部分もあります。「でも,それって極端すぎない?」と質問される場合がありますが,3時きっかりに起きてしまうというのも極端におかしなことだったと思います。入門当初,ジムから帰ると,疲労でそのまま固まったまま朝を迎えたこともありました。しかし,それから3時きっかりに目が覚めることはありませんでした。動こうとしても動けない,考えようとしても考えられない。それはそれで私にとって大きな安堵感であった時期があります。今の時代はやたら考え過ぎて前に出れない時代だと思います。ああ,もう寝ないと。。。