今年の夏は日本アルプスと飯豊連峰を縦走しましたが,テントと食糧込みで12 kg 弱でした。比較的軽量なので厳冬期以外はハイカットのトレッキングシューズを中心としてなるべく軽いものを選んでいます。
なので,ここで取り上げるシューズは,日帰りや小屋泊まりからはじめる方々にもある程度の参考になると思います。もちろん登山靴は履いてみなければわかりません。
山をはじめて登るのなら,このへんから入った方が楽しいかも?という極めて近視眼的な提案です。
1. サイズについて
僕の足の大きさは,25.5 cm です。登山靴を購入するとき,縦走とかでむくむことも考えて,27.0 cm ぐらいのものを購入しています。足の爪先が靴の先端にあたっていないことがきわめて重要です。少しでも当たっていると,下山時にとても嫌な思いをすることになります。親指,小指,そして土踏まずあたりが多少でも窮屈に感じるのなら,おそらくサイズが小さいか,メーカーの木型があっていないので,別な靴を選択したほうが無難です。また,サイズを上げたときに,踵が少しでも浮くような登山靴もアウトです(まあこれはインソールを変えることで解決できる場合があります)。
普段,履いているシューズと同じぐらいに,違和感のない登山靴を選ぶべきです。
諦めてはいけません。
2. おすすめのトレッキングシューズ
(1) HOKA ONE ONE TOR ULTRA HI WP (ホカオネオネ トーアウルトラHI WP)
トレイルランで有名なHOKAのハイカットモデルです。重さは片足で約500 g。HOKAは足幅が若干狭いので,27.5 cm にしました。分厚いソールも健在でグリップの良さで定評があるビブラム・メガグリップを採用しているところも購入のポイントとなりました。
転がすように歩くソール構造で,長期のファストパッキングにも向いているかと思います。このシューズはeVentとよばれる防水素材を使用しており,ゲイターとあわせることで,高い防水性能が期待できます。まあしかし極めて手に入りにくいです。。。シューズ界の希少生物と言っても過言ではないでしょう。なので,通販で取り寄せました。
HOKA ONE ONE TOR ULTRA HI WP |
(2) マムート COMFORT HIGH GTX SURROUND
どうしても蒸れたくはない。。。それならゴアテックスサラウンドという新技術を投入したシューズがオススメです。これまでのゴアテックス製品と異なり,足底の湿気も外へ逃がすような構造を取っています。UK8.5で片足459 g。試し履きしかしてませんが,僕の足には27.0 cmでジャストフィットでした。もし,HOKA ONE ONE TOR ULTRA HI WPが合わなかったら,このシューズを選択してました。全体的に柔らかいので岩稜帯では心細いかもしれませんが,足入れ感はとても良かったです。また,マムート原宿店の店員さんの対応も最高でした。
マムート COMFORT HIGH GTX SURROUND |
サロモンはたくさんのシューズをトレラン界に送り込んでいますが,実は登山靴も良いものを作ってます。また,比較的リーズナブルな価格設定です。このシューズも僕の足にあいました。片足の重さは約400 g で軽い! サイズは27.0 cm がジャストフィットでした。こちらはゴアテックスサラウンドではありませんが,ゴアテックス素材で防水性は備えています。また,軽い割にはレザーで補強されているので心強いです。あと,ミッドカットのゴアテックスシューズも人気がありますね。サロモン iciclub 原宿店の店員さんも親切で,頼りになります。あと,スント製品もたくさんあります。
サロモン EVASION MID GTX |
3. まとめ
ここでは片足の重さが約 400 - 500 g のトレッキングシューズを紹介してきました。軽いシューズは重いものに比べホールド感はなくなりますが,考え方によっては「より慎重に歩くこと」を求められます。足裏の感覚を鍛えるためには軽量なものがオススメです。
結局のところ,どんなシューズがベストなのかは山を登るスタンスによって異なり,これだ!と言った答えはありません。ごめんなさい。。。
まあでも,登山靴購入のヒントになれば幸いであります。
それでは良い山行を!