これまではテクニシャン2人を雇い,その一方で,報告書の提出に追われていたのですが,今は晴れ晴れとした気持ちです。雑事に追われ,また,怠慢ゆえにここ数年はピペットを握っておりませんでしたが,実験の現場に戻ろうという気持ちが強くなりました。ラボのマネジメントと並行して実験を進めることになりますが,ここはライフハック的なスキルで乗り切りたいと思います。
以前のプロトコルは使用せずに,桑江准教授にゼロからご指導頂いております。In-Fusionを実際に体験したことはなかったし,僕がもっていた今までの技術をすべて捨てて習うのも,リセット感があって感動しています。
まあしかしメガネは不便ですね。つけたり外したりめんどくさいですが,もう少しすれば慣れると思います。
その一方で,クラウド環境は確実に実験を後押ししていると思います。なかでも,すべてを高速スキャンする Sccanable は素敵すぎます。スキャンしたデータは Evernote にアップロードされ,それを Scrivener に書き出し,実験ノートとして利用しています。Scrivenerは,ほとんど全ての画像ファイル,データを取り込むことができますから,実験ノートしても最適です。
ほとんどのインプットメソッドでは「日時」と打ち込むと「2015/04/28 20:08」のように変換されますから,タイムスタンプとして活用することができます。さらに,Scrivener でテキストファイルをプリントすると,ヘッダにタイムスタンプが押されます。これをプリントアウトし紙媒体として,保管しております。そこに昔ながらのスタンプで,ナンバリングしています。一日が終わるときにスタンプを押すのは,何となく達成感があって楽しいですね。
これまでボルデテラ属細菌について,III型分泌装置に依存した感染現象に焦点を当ててきました。しかし,まだまだわからないことがあります。それらを新たな技術体系で再検証してみたらどうなるか?ということに興味があります。
独立したラボを構えて15年になりますが,流されることなく,自分の気持ちに正直に生きてみたいと思います。
このスタンプが便利です |