気がつけば,秋葉原のヨドバシカメラの買い物袋を,ぶらさげていたのです。
僕が選んだのは,ソニーNex–5Rとよばれるミラーレス一眼です。APS-Cサイズの素子を搭載しているのに,ポイント還元で5万円という値段にやられました。
以前,APS (アドバンストフォトシステムとよばれていました)対応のカメラを買って,失敗したことがあります。結局,時代は 35 mm フィルムを支持しました。ま,これはどうでもよい話です。
話を戻します。Nexはレンズ交換が可能です。なので,親父からもらった Super Rokkor 50 mm F1.8 というレンズを復活させたくなりました。このレンズは50年前ぐらいに作られたもので,ライカLマウントと同じ規格を採用しています。
当然,NexのEマウントには対応しません。そこでKIPONというLマウントアダプターもヨドバシさんで購入しました。電子接点がつながらないので,マニュアルフォーカスになります。しかし,Nexにはシャープな輪郭を検出するピーキングという機能があります。これを使うことで,フォーカスはかなりの確率で,ビシっときまります。
使っているうちに,Nexもいいじゃないか!と思うようになりました。Wifi機能も実装され,iPhoneにもダイレクト転送が可能です。また,Wifiポイントさえあれば,カメラからFacebookに直接投稿も可能です。うん,なかなかやります。
Super Rokkor F1.8の空気感は,とても良かったです⬇
こんなことなら,フォーカスが全くあわないコンタックス G1(注1)を売りに出さないで,とっておけばよかった。ライカIIIf も,Ultoron も,とっておけばよかったと,思います。
しかし,これもカメラ熱の副作用なのです。大事にとっておいたカメラも,あるとき全部処分しよう!となるのです。それが2003年ぐらいだったと思います。中野駅前のカメラ屋さんには,お世話になりました。
さすがにオヤジから譲り受けたカメラは売りには出さないで,本棚で余生を送っておりました。
それがNexを購入したおかげで,よみがえりました。まあしかし,写真撮影の腕はあがらないのに,いろいろなカメラ・レンズたちが,僕の前をよぎっていきました。
結論として,5万円でAPS-Cのデジタルカメラが購入できるとは,すごい時代になったものです。そしてまた,カメラとつきあうことになるかもしれません。
注1) コンタックスG1のデザインは,すごくよかったです。材質もチタン製で,かなり重厚なつくりでした。しかし,レンジファインダーの性能がいまひとつで,フォーカスが全くあいませんでした。あのデザインでデジタル化されたら,良いかもしれません。
M1の前田さん。Super Rokkorで撮りました。 |
M2の西村君。 |
NEX-5R にSuper Rokkorをつけました。 |