2012-09-23

CROSS ROAD

音楽朗読劇,CROSS ROAD を観に行きました。朗読劇って,少々無理があるんじゃないかと思っておりました。しかし,そこは数々の新境地の開拓されておられる藤沢文翁さんが手がけた脚本だけあって,最後までのめり込みました! しかも,音楽朗読劇なのに,リアルな情景が目の前に,ばぁっと広がりました。

チビも,次回はもう少し前で観たいと,興奮していました。子供にはまだ早すぎるとか,子供には理解できないだろうとか,そういったことをあんまり考えずに,いろんな世界,しかも,本物の世界をみせてあげることは,重要だと思いました。

何かを体験して,身震いがする境地,完全にのめり込める世界が,何らかの拍子で見つかるかもしれません。何かをものすごく極めたい,その延長線上に学問とか大学があるのであって,それが逆転しまうと,いつまでたっても自分探しの旅が続いてしまうのかもしれません。

僕が研究の領域が好きで,未だにサイエンスの領域に関わっているのは,どんな小さな発見でも,未だに身震いがするぐらいに感動するという事実です。それをラボの人たちと共感できれば,なおさらです。

人生の岐路,そして,様々な選択の積み重ねのなかで,自分というものが決定付けられていきます。ついつい自分の不運を,外的要因に見出そうとしてしまいますが,苦しい岐路に立っている時でさえ,選択をしなければなりません。立ち止まっていても,時は流れていきます。僕はもちろん天才肌ではありませんが,色々な選択の中で,自分の軸を通して生きていくことは可能であると思っています。大義名分の研究よりも,自分の軸を大切にしたいと思います。