来週月曜日から新年度がはじまります。
新たな体制でスタートします。
阿部,桑江のスタッフ陣は変わりませんが,特別研究生は,安井さんのほかに新たにTさんが加わります。あと秘書を担当されている方も変わります。
修士の西村君はM2になって,新たに前田さんが加わります。
薬学部(服部先生)からの卒研生は,6年制にともない研究期間が長くなって,卒研生にも1年生,2年生(実際には1.5年ぐらい)がいます。2年生になる畑間さんと寺嶋君のほかに,山根さんが新たに加わります。また,理学部(太田先生)からは,須山君と上田君が加わります。
卒研生(東京都市大学の﨡原先生)の今村君は,中川一路先生(東京医科歯科大学)のところにお世話になります。細菌学会でお会いしましょう。
Take it to the limit!
ということで,大学院生・卒研生をあわせて7名の体制で,新年度をむかえますので,よろしくお願い致します。
1999年にカナダ留学から帰国して,自分のラボを構えて,10年以上になります。最初のラボは社団法人北里研究所にあったので,研究オンリーでした。良い研究をおこない,良い論文を世の中に出すことが目的でした。少ししてから,研究所と北里大学が統合し,僕の所属は大学院大学になりました。
今はそうでもないですが,当初は学生に対して厳しかったです。学生に対しても,研究者としてのスタンスを厳しく要求していた部分がありました。たとえば,こんな感じのメールを事あるごとに,送っていました↓
原文
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修士学生へ
最近の報告会についてなのですが、
どうもたるんでいるような感じがします。
まあ、私がきつく言わない事もありますが、ある部分に関しては退化しています。
桑江君が前に言ったことを、皆さん実践されなくなったのは、いったいどうしてなのですか?
誰が止めていいといったのですか?
どんな小さなプレゼンでも、かならず実験の目的を述べて下さい。
それで結果がどうなったのかをきちんと述べてください。
また、ここからが重要なのですが、ネガティブデータに対してどのような方法で
問題をクリアしていくのかきちんと応えられるようにして下さい。
こっちがいちいち、「それでどうするの」というのにもいい加減疲れました。
プレゼンで各自の緊張感がないのは結構ですが、私の研究室でもあるのです。
そこのところを社会人として成人として、良く考えて下さい。
学生でこの時期を緊張感なしに過ごすのもよいのですが、プレ社会人として過ごされるという選択肢もあります。
研究室でリラックスされるのは問題ありませんが、プレゼンはたとえ短いものでも、実験が失敗していても、
緊張感をもってお願いします。それが教えを乞うという最低限のマナーなのではないかと思いますが。
阿部章夫
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今でも厳しい部分はあります。しかし,それよりも,研究の楽しさをわかってもらうことが最優先である,と思うようになりました。
先日の細菌学会で,僕のラボを巣立っていった久留島君に,久々にお会いしました。富田先生のところで,新たなテーマで研究に取り組んでいる彼の姿をみて,すくわれた感じがしました。
ということで,新年度です。長年,僕のラボを支えてくれたIさんに変わって,Sさんがラボの秘書業務を担当します。ここでの仕事が今後の発展につながってほしいです。
新年度から,スタッフ・学生あわせて,総勢12人でラボを運営します。
次のステージにむかって頑張ります。