2011-07-15

人間到る処 トライフォース青山あり

 2ヶ月間の出稽古を経て,僕はトライフォース青山(TFA)に移籍しました。それまでは総合格闘技のジム Krazy Beeに在籍していました。最初は総合格闘技の練習もしていたのですがローキックをもらうのがイヤで,途中からブラジリアン柔術オンリーになりました。Killer BeeからKrazy Beeを経て7年間稽古しました。Krazy Beeでは柔術クラスが毎日ありませんし,あくまでMMA指向のジムです。最近になって,柔術を極めたいと思うようになりました。ジムの仲間と別れるのは辛かったのですが,最終的に柔術専門のTFAに移る決断をしました。


 TFAでは普通の優しそうなおじさんや青年がハンパなく強かったり,顔立ちで判断できないところがすごいと思いました。最初,僕は顔立ちだけで判断していて,だいぶボコられました。今では腕十字とられすぎて左肘がビリビリします。驚いたのはTFAには外人さんが多いことです。外人さんと言えば「オオキイデスネ」の世界です。トライフォースメガトンか?って思うぐらい巨漢ぞろいです。ジム代表の石川先生は,技の説明を日本語と英語で同時進行できることから,ブラジリアン柔術好きの外人さんがおしかけています。あ,大きいけど優しいです。


 先日,石川先生に稽古をつけて頂いたあとに「クローズドガードの状態で相手に片膝立ちで割られたときに,どうやって対処していますか」と質問を受けました。僕は立ち膝側のギを掴んで,デラヒーバのような体勢で対処していました。ただし圧力が強い相手には,効かない場合がありました。石川先生はフライパン返しで卵をひっくり返すような腰の動きで立膝パスの動きを制しました。腕の力より足のほうが強い。しかし足の動きよりも,腰の動きのほうがはるかに強いことを実際の動きで説明して頂いたときには,目からウロコでした。どうりで石川先生のオシリは,ごついはずです。ゴリラなみです。やはり強さの秘訣は仙骨にあるのでしょうか。[最終的には腰なのかと思いました]


 青山には強い人間がたくさんいます。フィジカルでは自信がありますが,体さばきで同じ色帯の連中に,いいようにあしらわれています。だから練習する価値があると思います。一つの技が体のなかに溶け込むまでには,何年もかかる場合があります。TFAで研鑽していきます。


男児志を立て郷関を出ず 
学もし成る無くんばまた還らず 
骨を埋むること何ぞ墳墓の地を期せん
人間到る処青山あり