2012-07-24

Google Scholar vs Researchmap

これまで,独立行政法人科学技術振興機構イノベーション推進本部知識基盤情報部という非常に長い名前の団体が運営するResearchmapという研究者データベースで論文を管理していたのですが,新たにGoogle Scholarをトライしてみました。どちらのサービスも研究者情報を入れるだけで,自動的に論文を取り込む機能があります。チョ~便利です。


Researchmapでの公開はこちら。こちらのサービスは論文だけではなく,研究者情報をくまなく網羅するデータベースです。一方,Google Scholarでの公開はこちら論文に特化したサービスで,自分の論文がどれぐらい引用されたのかを把握することも可能です。ちなみに僕の場合はPNASにだしたEPECのIII型分泌装置の超微形態学的解析が,これまで222回 引用されています。ありがたいです。僕的には,そんなに重要視されないだろうと思っていた,シャペロンCesTの論文が意外にも引用されていたりして,自分の研究を俯瞰する意味で,Google Scholarは興味深いです。


タイトルには「Google Scholar vs Researchmap」とありますが,実は互いに補完する部分があり,両方をうまく利用して研究者情報を発信していきたいと思いました。ということで,読者の皆さんもいかがでしょうか?


大学独自のデータベースもあるのですが,個人的にはこのようなサービスとうまくリンクさせることで,データベース運用のスリム化を図ったほうが良いのでは! と思っています。




2012-07-17

独鈷山

長野滞在も残すところ,あと10日ほどになってきました。
本日はベッドを解体し,プチプチで梱包しました。ここ2−3日,暑い日が続いており,久々に独鈷山に登って,さわやかな風にあたりたいと思いました。

DSをしていたチビに「山に登るぞ」というと,さっそく食いついて来ました。自転車で使用しているキャメルバックでは少々小さいので,給水バッグをグレゴリーパックに移して,出発しました。山に登る途中の農協で,おにぎり,クッキー,スポーツドリンクなどを購入です。独鈷山は地元の方々によって登山道が整備され,2時間弱で登ることが可能です。しかしロープで登るような箇所もいくつかあって,意外と高度感があります。独鈷山は,独鈷山塊といったほうがふさわしいかもしれません↓。けわしい山が連なっています。

独鈷山塊

しばらく歩くと,林道が終わりになるところで,ぽっかりと空いた神聖な場所に到着します。うまくはいえないのですが,ここからは独鈷山塊の領域なのだと思います。以前,暗闇で,このへんを下山した時に,ものすごい威圧感を感じました。

神聖な空間。だれかに見られているような感じがします。
「これから山に入りますのでよろしくお願い致します」と,断ってから,いよいよ独鈷山塊に分け入ります。林道終点からは,急な登りになります。高度をかせいで登山口から1時間ちょっとで尾根に到達します。ここからみえる塩田平は,ほんとうに真っ平らで,たおやかな山々に囲まれています。真正面に見える山々が,太郎山ー虚空蔵山になります↓。

塩田平と太郎山。
尾根部まで到達すると,野倉方面から風が吹き上げてきます。木々を通り抜けるざーっという風の音が絶えずします。チビに写真を撮ってもらいました↓。

ちょっと見えにくいですが,右肩より給水用のチューブが伸びています。今のパックは必ずといって良いほど,給水システムに対応していますね。
のんびり歩いて2時間弱で頂上に到着です。頂上で,やきそばとおこわを食べました。しばらく,独鈷山塊にくることはないでしょう。眼下には野倉の集落がみえます↓。

1年間の充電期間はあっという間でした。これからは東京での生活になります。唐突ですが,これからの新展開にご期待ください!

2012-07-13

363日

皆さんお元気ですか。僕らが住んでいる長野はすっかり麦秋の季節となりました。収穫を迎える麦畑と青田の鮮やかさに,目が奪われてしまいます。畑に植えたスイカ,トウモロコシも大きく育っております。畑脇に植えたタラノキも,枝にトゲトゲがはえてきました。ここ長野は作物が育ち,豊穣の季節に入っていきます。これほど四季折々が美しい場所も,そうはないでしょう。

ということで充電完了です。僕らは東京に戻ります。唐突ですが,戻ることに決めたのです。この1年でたくさんのことを学びました。チビはスキーと乗馬ができるようになりました。また,勉強時間の管理もできるようになりました。朝5時におきて勉強するスタイルで頑張っています。チビにとっては大きな飛躍となりました。

僕はチビほどではありませんが,留学時代にのめり込んだスノーボードを再開し,自転車を購入し,心肺機能のアップを心がけました。それに冬山は格別でした。GPSと地図を頼りに,誰もいない冬山に分け入っていくだけで加藤文太郎の世界でした。吹雪いた後,唐突に訪れるしんと静まり返った世界が,とても好きでした。

50歳という区切りの良い年齢で,長野で充電できたことは,次の10年間を考える上で適度な冷却期間となりました。今後は,しばらく,東京で生活することになると思います。疲れたら別所温泉・晴山に行く事にしましょう。晴山のご主人は,大学時代にレスリングをしていて耳が湧いています。耳が湧いている旅館の主人はめったにいないので,これだけでも行く価値はあります! おまけにペット可です。すごくないですか?

まあしかし,昨年の今頃は長野へ向けた引越しで大変だったのですが,今度は東京へ戻る準備で大忙しです。この1年で使用しなかったものは,思い切り捨てたり,あげたりして,断捨離モードです。本当に必要な物しか手元に残らないのが,引越しの醍醐味だと思います。年を重ねると,どうしても欲しい,とっておきたいという品物が少なくなります。引越しの度に,いらないものを捨てていくのも,贅沢の一つかもしれません。ということで,また東京へ戻ります。東京の次はどこへ行くのでしょう。それはマジで,僕らにも分かりません。それでは良い週末を。

太郎山から虚空蔵山への縦走。誰にもあわなかった。
新調したバートンのボード。
チビと僕のアンカー。
車の窓から外を眺める愛犬
オーガニックなカフェ 山笑
長門牧場ノーサイドにて,モンゴル乗馬を楽しむ。
車山の草原。
何はなくても「旅館晴山」の源泉かけ流し。

2012-07-09

有機農法,いや違う,野生農法

今まで農作業をほとんどしたことはなく,田舎で畑作業をしている父親を思い出しながら,ああでもないこうでもないと試行錯誤しています。基本的に農薬を使わないで,どこまで育つかやってみようと思いました。

このスイカも当初は,葉っぱにたくさん虫がついていました。しかし葉のやわらかな雑草がまわりに生えてくると,虫たちはそっちへ引越しました。スイカの葉はそんなに柔らかくありませんから,虫たちも安堵したことでしょう。虫が好きそうな雑草は残しておいて,野生的な?環境で育てています。スイカは藁の枕のうえで,大きくなっています。


畑仕事が終わったあと,チビと一緒にサイクリングに出かけました。目の前には独鈷山のすそ野が広がります。のどかな田園風景をサイクリングした後,「竜王湧き水」まで散歩して,喉の渇きを潤しました。帰りは農協のスーパーで,スイカ,食パンを買って,スーパーのベンチに座って,2人で黙々と食べました。花火のセットも購入しました。僕が花火でワクワクしたのはいつまでだったろうか?,と思い出そうとしましたが,記憶があやふやでした。

一番記憶に残っている花火は,飯豊山に登った時のことです。山のはるか下のほうで,大きな花火が,しかし,線香花火のように,ぱっとひらきました。花火の音は,風にかき消されました。大気の膨張に揺らめいて,眼下で静かにひらく花火は,とても不思議でした。

チビはヘビ玉をはじめて見て,とても感動していました。

ようやく花火の季節ですね。

2012-07-07

StatigramでFacebookカバーを作りました

Statigramというサービスがあります。これはInstagramに投稿した画像を,いろいろな角度から分析してくれるサイトです。僕はInstagramをあまり利用しないのですが,それでも,地味ーに継続しております。

Statigramには面白いサービスがあって,下記のようにFacebookカバー(バナーみたいなもの)を自動的に作成してくれるのです。ということで,早速,作成しました。

それが↓になります。森伊蔵,インパクトあります(笑)。森伊蔵は僕の名前ではなく,美味しい焼酎の名前です。ということで,このようなカバーは如何でしょうか。



2012-07-05

分子細菌学特別講義

坂の上に,東大医科研があります。昔は伝染病研究所という名称でよばれていました。初代所長は北里柴三郎でした。この伝染病研究所が当時の厚生労働省から文部科学省に移管されたことに憤慨し,北里は職を辞したのです(ワクチン等の公益活動ができなくなるので)。そして,伝染研からそう遠くない福沢諭吉の所有地を譲り受けて,北里研究所を設立しました。これが現在の北里大学のルーツです。大学も大きくなり,感染症研究を行なっているスタッフはマイノリティーになりつつありますが,源流は感染制御にあるのです。

ということで分子細菌学の特別講義に,東大医科研 感染症国際研究センター・細菌学分野の三室仁美先生をお招きしました。三室先生は笹川先生から独立されて,あらたに研究室を立ち上げられました。講義内容は,赤痢菌とピロリ菌について,急性・慢性炎症の観点から両細菌の感染現象を切り取る視点が,とても新鮮でした。修士の学生さんからも活発な質問があって,僕はほっとしました。


三室先生のラボでは大学院生を募集しております。イチオシですので,感染症に興味がある学生さんはいかがでしょうか? あ,僕のラボもいい感じですので,坂の↑↓を行ったり来たりして見学に来て下さい!

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講義が終わった後,広尾にあるメキシコ料理・サルシータで,三室先生,桑江講師の3人で,お食事をしました。三室先生のラボ開設のお祝いも兼ねてラ ボテーリャ デ ビーノをポルファボールしました。桑江君の選んだ赤はアタリで,もう一回飲みたい気分です。笹川門下生の三室先生,桑江講師に囲まれ,僕は贅沢な一夜を過ごすことができました。そして,最後のシメは日本人らしくワタミでハイボールでした。


三室先生の今後の益々のご発展をお祈り致します!




夏といえばフローズンのマルガリータでしょう。しかもイチゴ(笑)。



2012-07-02

もう蚊の季節ですね。
この辺りは、海抜500メートルで涼しいのですが、湧き上がる雲や、畑の作物などで、夏を感じます。

畑では雑草にうもれて、スイカが少しずつ大きくなっています。イースターのたまごを探すような感じでしょうか。何を植えたのかわすれてしまいましたが、ふたつの品種のスイカが、藁床の上で、大きくなっています。