2010-09-26

ギュン履き。。。

いわゆる体にあっていないズボンを引っ張り上げ,ベルトでギュンと履くことを「ギュン履き」という。想像がつかない場合は,宮崎駿さんのアニメキャラクターを思い出して下さい。白いシャツが大きなズボンに,ギュンでインされているのがわかります。ということで,ここまでが話の伏線です。

実は私がもっているチノパンツの類が,今,ギュン履きの状態にあります。10キロ痩せると,全てのズボンのウエスト周りがゆるゆるになります。しょうがなくベルトでしぼって履いているので,典型的なギュン履き状態。。。クライミングパンツやジーンズは,まだごまかせるのですが,シャツをズボンに入れるような場合,かなりアウトな感じです。

そこで原宿GAPで久々にチノパンを購入。本日は2割引セールということもあって,お店は激しく混んでいました。いつもはユニクロなのですが,ジーンズ,チノパンを全部ユニクロに統一する必要もないかと思い,たまには別なものをセレクトしてみました。年間の大半はノースフェイスのユージパンツを愛用していますが,七分丈なのでちょっと寒くなってきました。

これからはジーンズの出動回数が増え,代官山HRMのパーカーにお世話になる季節となってきました。いつも同じような服装ですが,いつも同じような,こだわりがあるのです。まあ,服装をあわせると言うことが,億劫なだけかも知れませんが。。。

2010-09-22

みんなどうしてますか>文献整理!

僕はマックを使用しています。
マックの環境でPapersというソフトで文献整理しております。そのソフト上で未読フォルダーを作っています。未読フォルダーのPDFをiAnnotateというソフトに転送し,iPad上で読んでいます。iAnnotateはPDFファイルにノート挿入やマーカーで線をひいたりすることが可能です。そして重要な論文はiAnnotateから自分あてにメールを送信し,印刷して読むようにしております。iAnnotateで論文のふるい落としを行い,面白そうな論文を紙媒体で再読します。しかし,ちょっと洗練されていない感じがします。

みなさんはどうしているのでしょうか。

ツイッターのアドレスは
@akioabe
です。アイディアがあったら教えて下さいね。

2010-09-20

若コロたん

細菌学若手コロッセウムに参加されました皆様には,法政大学・川岸研の西山先生(若手コロッセウム事務局)から正式なご連絡が届くかと思われますが,若手コロッセウムのポータルサイトが大幅にイメージチェンジしました。是非訪れて下さい!またコロッセウムの写真も追加されました。川岸先生,西山先生,お疲れ様でした。

ちなみに「若コロたん」の作画者は太田寿さんです。細菌学とミスマッチ? だからこそ,ポータルサイトにふさわしいと思うのですね。これからも既存のフレームを壊しつつガチでいってほしいと思います。若手コロッセウムの運営体制も次年度から大きく変わり,若手研究者のワーキンググループが主体となって運営に乗り出します。若手コロッセウムも来年で5回めを迎え,ようやく軌道に乗りつつあります。僕自身について言えば,もう若手研究者ではないので,また,若手が大きく成長しつつありますので,コロッセウムへの直接的な参加はないかと思いますが,ホームページの運営等でこれからも支援していきたいと思います。

これからも,細菌学の若手研究者に乞うご期待です!

2010-09-18

歓迎会だ!

昨日は,広島大学医歯薬学総合研究科の大学院生,當房君の歓迎会を行いました。當房君は,高橋一郎先生のところで腸管免疫を研究している,スラムダンクな好青年です。彼はうちのラボで,バクテリア変異株取得の実験手技を身につけるべく,短期間ながら在籍することになりました。

ということで,銀座で講演会を聴講したあと,総勢9人で新橋高架下の居酒屋さんに繰り出しました。そのなかには,ロンドンから一時帰国されているロンドンさん,卒業生の佐藤さん,薬局実習で外部に出ている十倉さん,特別研究員の金木さん,博士課程の久留島君,講師の桑江君が含まれています。こうしてみると,飲み会にはラボの人数以上に集まるのが,うちの特長かも知れません(笑)。

チャンドラセカール限界まで飲んだので,何を話したのかも覚えていませんが,それから當房君が宿泊している大学ドミトリーまでタクシーで戻って,これで帰るのも何だしナイトキャップを求めて大学前のバーに行きました。僕はカイピリーニャを注文。バブルを経験していない當房青年は,正統なるバーで何と!梅酒をオーダー。さすがに梅酒はないだろうと思ったのですが,ここのバーは引き出しが多いので,フランス産の梅酒を出してきてくれました。それからバーテンさんが青年のために,いくつかスコッチ・ウイスキーを。正露丸の匂いがするウイスキー,アイラ蒸留所のものは,ちょっと飲めなかったです。ごめんなさい。。。

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追記: 幹事の桑江君,ご苦労様でした。常勤のスタッフは僕と桑江君の二人なので,二人で飲み代を払いました。研究室は身銭を切って運営しないと研究費も人も集まりません。上記人数ぐらいが僕と桑江君で,かかえ込める研究室の規模なのです。研究費の多さではなくて,身銭をどれぐらい切れるかで研究室の規模は決まるのです。身銭を切れば研究費もあとからついてくるでしょう。たぶん。。。

あわじフォーラムでの堀口さんは,自分の部屋を3日間フルに若手飲み会の場所として提供しましたが,あれはなかなかできないことだと思います。ウエスティンのラグジュアリーな空間が台無しでした。そして冷蔵庫の高いビールも開けられて,散々だったと思うのです。本人は寝落ちしてましたが,そこに,度量の大きさを感じましたね。

2010-09-15

ジェダイの石井健先生が来た!

昨日,独立法人医薬基盤研究所,アジュバント開発プロジェクトリーダーの石井 健 先生とお会いしました。先生の最近の研究は,インフルエンザワクチンの作用メカニズムを解明し,Science Translational Medicine (うちらが密かにリジェクト喰らった雑誌です!)に掲載されました。免疫の世界では石井先生の名前を知らない方はいないぐらいのスーパースター的存在です。

実は,厚労省の会議が北里大学であって,その休憩時間に私のラボに無理矢理来て頂きました。石井先生には数年前の内藤カンファレンスでご一緒頂きまして,3日間大いに語り合いました。その時に先生に「将来,何をやるのですか」と質問しました。石井先生からは「将来,ワクチンをやりたい」という答えが,ストレートに返ってきました。そうなんですかーなどと僕は相づちを打ちましたが,心の中では「もっと基礎の領域でぶちかましていくんじゃないの」と思ったりもしました。だけれどそれは石井先生の本心であり,現在,医薬基盤研究所で,ばりばりワクチンの研究をしているのです。ちなみに石井先生の論文を英語で検索すると,Ken J. Ishii です。本人は詳細を明かしませんでしたが,僕的には先生のミドルネイムをジェダイと決めております。

Ken Jedi Ishii  かっこよくないですか?

ちなみに僕の仮想ミドルネイムはタフ。ハードボイルドっぽくて僕的には気に入っています。「港区の電話帳に載っている。<タフ>という見出しの項にな」 あ,スペンサーシリーズ「初秋」のパクリです。ごめんなさい。

ということで,これから世界のワクチンを変えていくジェダイマスターの石井先生と写真をパチリ。世界は意外なところで繋がっているのですね。僕らの百日咳ワクチンも世界を変えていく,つもり。

2010-09-12

Airからminiへ:小さいことはいいことだ

さてさて,母艦として使用していたMacBook Airを新型Mac miniに変えました。MacBook Airもスペック的に問題なかったのですがファンの音が気になったのと,Time machineと呼ばれるバックアップソフトが動き出すと,全ての動作が遅くなるという欠点がありました。後者の問題は無線LANがボトルネックになっており,全体のパフォーマンスを引き上げる意味でもMac miniの登場です。

Mac miniは筐体もアルミになって,詐欺だろっ!ていうぐらいでかい電源部が内蔵されたので,全体としてのグレードは大幅にアップしています。イーサーネット接続でTime machine使用時のもっさり感も解消です。何よりも音がまったくしないという環境に,満足しています(ファンはあるのですが)。MacBook Airからのデータ移行は,Time machineのバックアップをminiに移すだけで,さくっと完了でした。つまりTime machineはバックアップソフトではなく「完璧なクローンを別な機種に移行するソフト」といったほうが正確かも知れません(だから重宝するのですが)。Mac miniにはHDMI端子が付属していたので,EIZOの液晶にHDMI接続しましたが,解像度が不足気味なので,通常のDVI接続にしました。

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あわじのような学会で重宝したのは,Dropboxでした。母艦となるMac miniとMacBook Airでのプレゼン用資料は,Dropboxでやりとりしました。このソフトの良い点は,すぐに同期が始まることと,同期の進捗状況がわかりやすいことだと思います。使用する機種が2つになって便利ソフトの殿堂入りです!ウエブのクリッピングはEverNoteで,論文ファイルやプレゼン資料等はDropboxでしょうか。

あと最新のGoogle chromeは思ったより進化していました。私のマシンではサファリより速いので,サファリ,Firefoxの出番が激減しました。chromeに変えてから,何故か,きちんとタブを使うようになりました。サファリからのデータ移行もあっという間です。サクサク感がありますので,お試しあれ。

2010-09-11

第10回あわじしま感染症・免疫フォーラムに出席して

今回は10回めのフォーラムです。区切りの良い数字で,招待演者として多くの先生方の前で話すことができたのは,幸運であったと思います。ありがとうございました。

1999年の3月にカナダ,ブリティッシュ・コロンビア大学から北里研究所に復職して約10年が経ちました。帰国してボルデテラ研究を開始するときに,東大医科研の笹川先生のもとで学位を取得した桑江君(現講師)が当ラボに入ってきてくれて,ほぼゼロの状態から立ち上げ,ここまで牽引してきてくれたことに感謝です。

今回のプレゼンは永松さん(現Washington University in St. Louis)のBopNエフェクターの研究内容がメインでした。彼女は2年前のあわじフォーラムにて,BopNのポスター発表からオーラルプレゼンに選ばれました。そのときに招待演者であったScott J. Hultgren教授にスカウトされ,ポスドクとしてセントルイスで研究に励んでおります。


さて,今回のあわじでは「当分の間はここで頑張って,きっちりとしたアウトプットをだしてやるぜ!」という出来事がありました。さて,そこで色々と考えたのです。残りの研究者人生を何に使うのか? これまで漠然と考えていたことを,はっきりと自分の目の前に提示してみました。結論としてボルデテラの基礎で10年やってきたので,次の10年はワクチン開発も視野に入れていこうと思いました。正直な話,ワクチンにはあまり興味がありませんでしたが,天命を知る年齢が近づいてきたこともあり,あと10年で何かを残していきたいと純粋に思うようになりました。論文も今まで歩いてきた軌跡として残りますが,しかし,数年前の論文ですら,すぐに忘れ去られてしまいます。研究者は前に進むことによって,研究者としての存在理由があるのですから,あとに論文が残されるという思いは自己満足にしか過ぎません。

そうなると,人材育成と社会還元に使おうというのが,僕の今後の10年のスタンスであります。そこで,n数をもっと確保できるところに研究拠点を移すというオプションも視野に入れて頑張ってきましたが,これについては可能性がゼロになり,再考しなければなりません。社会還元のほうは百日咳ワクチンをリモデルしていくというプロジェクトです。過去に北里研究所で樹立した東浜株は,昨今の百日咳の流行を見てみますと改良の余地が残されています。もちろん基礎あっての応用のスタンスは崩しませんが,残りの10年は社会還元することで,これまでお世話になったスタッフや諸先生方へ感謝をこめて,ペイ・フォワードしていきたいと思います。

また,視点を変えればどこに所属していても,きちんとグラントを獲得することで,人材育成のn(数)の確保は可能です。肝心なのは現状のシステムに合わせることではなく,現状のフレーム外から考えることなのです。まだまだ未熟ですが,今回のあわじは自分にとっても区切りとなる10年の集大成でした。これまで,僕は十分,研究を楽しむことができました。あとの10年は社会還元と,既存のフレームを取り払ったところで,人材育成のシステムを再考していきます。もちろん,基礎の領域でもリベンジしていきます。

追記: 今回のあわじでは,僕のほかに2名のスタッフと学生さん1名が参加しました。ここまで何とか途切れずに僕の研究環境があるのは,スタッフや学生さんのサポートがあるからです。ここ数ヶ月間,いくぶん足元がふらついていましたが,今回の学会できちんとリセットされ,ある意味絞り込むべきところが見えてきました。全ての繋がりに感謝致します。